北山杉レーシングのブログ

KUCCシクロクロスチーム「北山杉レーシング」のブログです

21-22 JCX UCI びわこグランプリ ME

 ぼちぼち修論を書こうとPCを開いて,気が付いたらレースレポート編集画面にいました.レース翌日は頭が働きませんね.笛木です.

 さて,昨日は松井00さん監修のコースで「UCI琵琶湖グランプリ」に出場してきました.楽しいコースをありがとうございました.同じ会場で行われる明日のカンクロ烏丸半島も,泥遊びが楽しみです.

 さて,なんと今回は京大自転車競技部の車に便乗させていただき,いつものようにスペアホイールをカタツムリパッキングすることなく会場入りできました.ちなみにキヌさんは前日に90km走り,当日はホイールを背負って自走で会場入り,巨大キャンバーを力で押し切る走りの後は山中の罠を確認してから帰宅したそうです.ああいう強さが欲しいものです.

リザルト

21位(-2Lap, 26 %)

賞金獲るぞ!と思ってモチベーションは高かったのだが,-2Lapの先頭というなんとも悔しい結果.しばらくパックで走らせて(後ろで勉強させて)もらった小坂正則選手は-1Lapの20位,足切りにあう直前に爆速で抜かれた38番の選手は完走.登りキャンバーの失速や中盤の体力切れの積み重ねで切られたという印象.練習が足りない.

f:id:Kitayamasugi-Racing:20211122155236j:plain

ひとつひとつのコーナーのこなしが勉強になった.
Photo by TAMOさん
機材紹介

Eddy merckx eeklo 70

 こだわりはMTB然とした60 mmのステム.関東のレースではほぼアドバンテージがない(何なら空力悪そう)けれど,クルクル回る関西ではとても走りやすい.

メイガヤ特製TUホイール + Chellenge grifo(F 1.35 bar, R 1.4 bar)

 なけなしのバイト代をはたいてTUホイールを導入.ちなみにi9のハブがめちゃめちゃよく進む.替えのTLホイールを毎度輸送しなければならないのが玉に大きな瑕.空気圧は直前まで迷ったけれど,ミスしないのが一番速いのでキャンバーでの安定性を重視していつもより0.1 bar低めに.

SUPACAZのバーテープ(メイガヤサポート←自費)

 めっちゃ握りやすい.転んでもあんまり破れない.安くはないけど,長持ちするという点でコスパはかなり良いと思う.

なかじきやのカスタムインソール

 JCX#1取手の後に筋挫傷をやらかして,体の使い方を考え直す一環で導入.偏平足かつ指が長い私に合わせて作ってくれて,シューズと足の一体感が格段に増して疲れにくくなった.左右で1万円ちょいと安くはないけれど,整骨院に通うよりはずっと安く,アフターメンテナンスも柔軟に対応してくれて良い買い物だった.

ROCKBROSのグローブ

 アリエクで1000円.ウェア類は安物をガシガシ洗って使うのがベストだと思っている.

ヘルメットキャップ

 アリエクで100円.汗を吸ってくれて快適.

 

レース運び

 ゼッケンは24番の3列目出走.グリッドは選択の余地なく右端だったが,選べるならどこが正解だったのだろう.真ん中かしら.

f:id:Kitayamasugi-Racing:20211122155300j:plain

Photo by あきひこさん

 ガラパさんのMC×BGMのChildrenという最高にリラックスできるシチュエーションでUCIレースに臨むことができたおかげで,今シーズン初めてクリートキャッチに成功した.とはいえケガで乗り込めていないのもあってスタートダッシュで出遅れた.しかしおかげで落車に巻き込まれずに最初のキャンバーに入り,いち早く降車担ぎで15位くらいに浮上.しかしJCXの1周目はカンクロの比じゃなく爆速なので心拍の急上昇に体がついていかず,20位前後までじりじり後退.

 そのまま数名でパックになり,キャンバー前の位置取り争いで徐々に消耗.ただし巨大キャンバーはリスク低減全降車と決めていたので,勢いを殺さないラン担ぎでアドバンテージを得た.2つ目のキャンバーくらいは乗ろうと思って小坂(父)選手を巻き込んでしまったのは申し訳なかった.レーススピードで乗車は高リスクと判断してここも以後は降車したが,後ろに人がいないときくらいはトライすればよかった.キヌさんが昔言っていた,「降りたほうがその場面では速くても,長い目で見て上に上がりたかったらレース中のチャレンジにも意味がある」という言葉は深い.事実,私より上の順位の人は,巨大キャンバーも乗車でこなしていく人ばかりだった.担ぎランはKUCCの伝統芸能の一つだが,そろそろ卒業する努力が必要そうだ.

f:id:Kitayamasugi-Racing:20211122155029j:plain

自転車を担ぐ男性
Photo by あきひこさん

 5周目くらいで後ろの岸くんや加藤さんが見えてきてちょっと焦り,スイッチが入ってテーブルトップの直線で踏みまくる.最近の良くないところは中盤で休憩してしまうことである.空力を気にして,独走はコスパが悪いよなぁ...と思って人に追いつくor追い付かれることを期待してしまう.足切りのあるレースでこれをやると,まだ全然脚ありますけど?っていう状態で降ろされてしまう.もともと終盤のラップタイムがどんどん速くなる傾向にあるので,精神的スイッチを早めに入れる癖をつけたいところ.
 その後爆踏みの甲斐あって前の選手に追いついたところで,38番の選手が前方に弾丸射出していった.追いかけるも,到底追い付くスピードではなくダウン(プロ選手だったらしい).その後ほどなくして足切り,不完全燃焼終了.

その後

 巨匠に身に余る労いをいただいてびっくりした.精進します.
 レース前にアップローラーを貸してくれて,チャリの調子を診て脚にアップオイルまで塗ってくれたAXISの人にお礼を言いに行き,岸くんと談笑してレース終了.帰りの車内でキヌさんがキャンバーを登る動画を見て盛り上がった.

おわりに

 あとちょっとで足切りに遭い,あとちょっとのところで賞金を逃した.これものちのち良いモチベーションになるはずなのでプラスにとらえて,全日本では30位以内を狙いたい(現実的+若干ストレッチの目標設定).
 岸くんも加古川で勝ったことだし,周囲の方々にそろそろ結果で恩返ししないとなあという気持ちである.
 応援&サポートありがとうございました.