北山杉レーシングのブログ

KUCCシクロクロスチーム「北山杉レーシング」のブログです

23-24関西CX#2美山向山E1レースレポート

健康は大切ですね、衣川です。120歳くらいまでは生きたいと思っていますが、シクロも100歳くらいまで続けたいですね。いつまでE1で走り続けられるでしょうか。

金曜日の神輿

大学の頃の知り合いから神輿を担がないかというお誘いをうけ、京都の淀神社に神輿を担ぎに行った。神輿のシステムとしては、京都内各地の神輿担ぎチームが一つのお祭りに集まる感じで、今回自分が誘ってもらったは下鴨神社のチームだった。

神輿はずっと担いでいるわけではなく、長くても1分程度でローテーションを回していく。激しい動きをする時は20秒もすると交代。故に担いでいる人に対して全体の人数は3倍くらいいる。

京都の神輿は2tほどあり重いようで、うまく神輿の動きに合わせて動かないと肩付近を強打する。神輿を担ぐ箇所は肩というよりも背骨に乗せるくらい深い箇所だった。

最初は慣れずうまくローテーションの輪に入れなかったが、徐々に担げるようにもなり楽しくなっていった。

次は来年の春以降にホームの下鴨神社の神輿や祇園祭の神輿があるらしい。日程があえば是非担ぎに行きたい。

 

前日試走

神輿の充実感と肩の痛みとともに、下山駅までゆっくりと輪行し、駅から14kmと関クロ随一の駅からの遠さを誇る美山会場へと向かった。

大野ダム手前から会場に直接アクセスできるルートを確立したいと思いつつ、いつも時間的な余裕がないため探索できずにいる。

2時頃会場に着いたこともあり、細かい箇所まで念入りに試走できた。走っていておもしろいコースで、662トレイルを少し思い出した。

いつも通り、試走動画のため喋りながら走る川村さんに千切られた。余裕でついていけるようになる頃、ワンランク上の走りができるのだろう。1つの指標として今後も前日試走川村さんチャレンジは続けたい。

KUCC後輩の坪川も前日試走に来ていた。試走後、選手兼設営スタッフの佐野さんからハイエースを借りて日吉の温泉へ行けるという話になったが、貨物車だったためドライバー1day保険に入ることが物理的にできず、自走で自分一人向かった。スプリング日吉の温泉は水風呂の冷たいよい温泉だった。

スプリング日吉はオートキャンプの家族で溢れていた。

機材

自転車…ギザロ

前輪…RSアルミホイールPanaracerアルビット1.78Bar。後輪…GRXアルミホイールIRCシラクノーマルxガード1.78Bar 

前日の体重…71kg

空気圧は前日試走、当日昼試走と同じ空気圧に。昼試走後に陽のあたる場所に置いていたら1.9Barまで両輪とも上がっていた。日陰に移し、レース直前に再度上記空気圧に合わせた。レース中に何度かスリップがあったが、転倒は一度も無かった。

当日コンディション

天気は晴れ、前日試走でヌメっていたところは変わらず少しヌメっていたがほほドライ。レース前にE1福田さんから美山会場で見つけたアナグマの巣ぽいものを見せてもらった。アナグマは美味しいらしいので、一度は食べてみたい。

リザルト

E1カテゴリー…19位/50人出走(38%)

ラップタイム…9'19"(Loop), 7'27", 7'35", 7'34", 7'35" ,7'35", 7'42", 7'30"

 

レースレポート

スタート&序盤

スタートは4列目。1列目には松井さん、川村さん、笛木が並んでいた。この並びに入りたいと思いつつ、今回は31番ゼッケンなので4列目。可もなく不可もなくスタートし、落車に関わることもなく山側コースに入っていく。4列目ともなると、最後尾スタートの際に巻き込まれる大渋滞もなく、落ち着いて踏むことができる。とは言え、芝生区間は加速しきる前にコーナーが来て抜く箇所が殆どないので、パックになったら省エネで走るしかない。脚や技術がもっとあればまた違った話になるのかもしれない。

中盤

特筆することもなく、ミスした人を淡々と抜いていく。MTB朝ライドの峰さんやSTRADAの織田さんとパックになりながら走る。順位が変わるのは踏んだら抜かせる最後の登りくらいで、大きな差はつかない。試走のおかげか芝区間は周囲より速く走れたが抜けるほどではなかった。そのうちKUCCOBの沢田さんがチラチラと見えはじめた。

終盤

やはり知り合い(特にKUCC関係)には勝ちたくなるもので、ラスト1周の登りに決め打ちして気配を消して沢田さんを抜かした。知り合いを抜くとき重要なのは気配を消すこと。気持ち的にはまだ3周くらい行けそうな脚を残しつつゴール。後ろを見ると意外に近いところに松井さんや岡本君が迫ってきていた。

追い込めるところでは追い込んだが、脚は残ってしまった。純粋に集中力が求められるレースだった。

おわりに

実は19位38%というのは社会人になった昨シーズンからでは1番良かった。神輿を担いだおかげに違いない。淀神社の神様に感謝。気持ちの良いレースだった。

その他

KUCC後輩の坪川はシクロ初参戦で楽しそうに走っていた。浅田はもっと上で走れるほどに脚も技術もあるのだが、E3前~中で埋もれている。レースで勝てるかはまた別なのかもしれない。濱田はnew bikeでの参戦だったが、いきなりパンクしていた。

 

実は烏丸半島前に急性虫垂炎で入院&手術となり、今この記事は病室から書いている。ちょうど1週間の入院で、前半はほぼ寝たきりとなり、脚や身体は随分細くなってしまった。また1からトレーニングして走れる身体にしていきたい。

23-24関西CX#1御坊E1レースレポート

नमस्ते~。衣川です。

2年ぶりのレースレポートです!前シーズンは実はC1降格の危機で、2月に四国に遠征したりもしていました。今シーズンはいったいどうなるのか?!

前日設営

今回の御坊は前日設営スタッフのため、土曜朝5:30神戸駅輪行から始まった。半分寝ながら9時過ぎに御坊駅に到着。駅から2キロと輪行で来る人にとって嬉しい御坊会場に向かった。

今回スタッフをした理由は、①単純にスタッフをやってみたい、②遠いし前日試走するのであれば朝一から行っても変わりあるまい、③コース理解が深まってよい走りができるのではないか、というだけである。スタッフの募集については、KUCCの先輩であり、関クロで審判長をしてるヒサさん(通称オリンピックの鐘の人orマリオさん)を通して知った。

なお、関クロのホームページでも募集している。

協力スタッフの公募について - 関西シクロクロス公式ブログ

御坊駅

前日設営スタッフとしてはひたすら杭を打っていた。10時から作業を開始し、昼前に大方終え、昼食を挟みコースはほぼ完成。その後は草刈りや草どけをする人や、駐車場のコーン置きをする人に分かれた。全力で木槌を打っていたので筋肉痛になるかと危惧していたが、意外と大丈夫だった。

設営作業。右写真の木槌でひたすら杭を地面にたたきこむ。力強く打ちすぎると杭が割れる。ハンターハンターGI編での石割り修行のような難しさがある。

15時にはほぼ全ての作業が終わり、前日試走へ。

前日試走

杭を打ちながら一周していたので、コースレイアウトは頭に入っていた。あとはどこを走るか。砂のラインの確認と、砂の練習をした。今年の夏の台風によって、もともとあったグラウンド(今回の駐車場)の砂のほとんどが、シクロコースに移動していたらしい。0.5マイアミ、0.5桂川のように感じた。

機材

自転車…ギザロ : 昨年11月から乗り始めた新車。

タイヤ…前輪Panaracerアルビット1.75Bar、後輪IRCシラクノーマルxガード1.78Bar : 太陽が暖かくて空気圧が勝手にあがるため、昼試走中や後もチェックして、上記の空気圧に合わせた。

前シーズンから変えた機材…①ハンドルを初期ハンドル→カーボンハンドル(中古)、②BBを初期→デュラBBに、③ブレーキローターを初期→XTR。 : デュラBBについては何も違いが分からないが、デュラだから速いという思い込みで速くなるので良い。長いことsoraやtiagraを使ってきた恩恵である。

当日コンディション

天気は晴れ、気温がもう少し高ければ渇水していたかもしれない。路面も乾いており、砂埃が舞っていたことで、たくさんのミネラル分を目や肺からも摂取することができた。

(左)HIMAWARIのカレー。久しぶりに食べた。(右)井上。11月から東京に栄転()する。

リザルト

E1カテゴリー…31位/54人出走(57%) -1Lap

ラップタイム…5'03", 4'38", 4'37", 4'34", 4'42" ,4'42", 4'32", 4'40", 4'35", 4'32", 4'39", 4'29", 4'27", 4'35"

順位変遷…42→42→38→37→38→37→36→36→33→34→35→35→32→31

 

レースレポート

スタート

スタートは6列目。横は松井さん(KUCCOB)。今シーズンの松井さんは調子を上げてきており、昨日のJCXでも完走している。松井さんは総じてシクロの技術が高いが、特に目を見張るのはスタート直後で、御坊でもスルスルと前に上がっていった。

一方自分はというと、乗車で間を抜けようとしたがランも入り混じる中抜け出せず、後ろから4人目くらいで最初のコーナーを迎えた。

乗車で頑張って抜かそうとせず、最初からランで行けばよかったと後悔した。乗ったままでも抜けるんじゃないかというあいまいな過信だった。スタートで抜くのが一番コスパがいいことは明白で、その後も渋滞に巻き込まれ、1LAP目は5分を越え、この時点でトップと1分の差ができていた。

渋滞のスタート。乗車にこだわらず走っていればよかった。

スタートが後ろでも抜け出していくテクニックは今季の課題としたい。

渋滞する1周目
中盤

中盤で一度チェーン落ちしたが、どの周回か不明なくらいにはラップタイムが埋もれている。

堀川君に追いつかれつつある時、京大自転車競技部OBの岡本君とパックで走っていたが、先頭にコースを譲るタイミングが合わず、堀川君のために減速したと思われる岡本君を抜かしてしまった。少し申し訳なかった。

区間はうまく走らないとごっそり体力を持っていかれたが、芝区間は抜かしにくいカーブは休憩できることも多く、最後まで割と余裕をもって(出し切れずに)終わった。そのおかげか、前に追いつき抜かしでソロで走る時間は短かったように思う。

チェーン落ちして降りる瞬間。井上に抜かされた。

岡本くん。実は大学の入学年度が同じ。
終盤

松井さんを後半で抜いた後、後ろにびったり付かれ緊張した。あらゆるコーナーでチェックをかけてくるので、いつか自分がミスると思い、早めに千切るべくストレートでとにかく踏んだが、砂でことごとく追いつかれた。

最後は垂れてきた関クロの巨人いけっちさんが見えてきた。最終ストレートで抜かそうとしたが、右からねじ込むような形で刺しにいった結果、危うく巻き込んで落車しそうな形でゴールになった。無理に抜かそうとしすぎたのは反省。走り終わった後の謎の満足感と、一緒に走った人達と話す時間は相変わらず良かった。

コーナーごとにチェックをかけてくる松井さん

おわりに

いつも突っ込みすぎて後半垂れていたいた過去の初戦と比べると安定して走れているともいえるが、最大限出し切ったという感じもなかった。

スタッフは割と面白かったので、またやりたい。

撤収作業。17時頃に終わって解散した

今シーズンは社会人2年目ということで少しだけ余裕も出てきた。去年はできてなかった平日のトレーニングや、レースレポートのブログ、そして狩猟(罠猟)もしっかりやっていきたい。

今後の予定

美山、マキノ、信太山桂川はエントリー済。あとはツアーと山次第。

今年もよろしくお願いします。

2021年シクロクロス全日本選手権@土浦 レースレポート

 シクロクロスを始めて早1年,全日本選手権に参加してきました.笛木16です.結果は40位,-2 Lapと完走には遠く及ばずでしたが,今あるものは全て使った結果です.京都の山で修行を積んで,来年こそ出直してきます.
 そして,遠くから応援&サポートに駆けつけてくれたみなさま.本当にありがとうございました.サポートがあったからこそ自分の体だけに集中して準備できて,応援のおかげでレース中は攻め続けられました.今あるものを全て使えたのはみなさんのおかげです.何とお礼を申し上げてよいやら.
 今回のレースレポートは,思うところが多すぎるので長文です.全日本選手権なのでお許しください.

緒言

 全日本選手権のフエキは,いつもの北山杉レーシングアマチュア選手ではなかった.
 わざわざ駆けつけてもらったピットスタッフ,整備してまで貸してもらったピットバイク,僕のタイムだけを測ってくれる友人,わざわざ新幹線で応援に来てくれた先輩.そして,機材や工具を(一部)提供してもらっている明雅屋.
 盤石なサポート体制のもと,中途半端な走りは許されない.結果の如何にかかわらず,フィジカルもテクニックも全部使いきってレースを終える.それが最低限の義務だった.
 だから,いつもは頑張らない前日試走も,レーススピードを意識して納得いくまで走った.「コンディションが変わる」のは事実だけど,加速と減速のポイントまで変わることは少ない.Cycleclub 3upの三上店長にもご指導いただいて,すべてのコーナーとシフトチェンジのポイント,適切なギアを覚えておいた.
 30位以内を目指してトレーニングをしてきたけれど,試走を終えて完走を狙いにいくことにした.思い返すとちょっと背伸びした目標だったが,現状維持は衰退の始まりである.

手法(機材)

フレーム Eddy merckx eeklo 70

ホイール i9ハブ+いいスポーク(?)+KINLINのリム

タイヤ Challenge grifo 前後1.6 bar

シューズ シマノXC7

インソール なかじきやカスタム

結果

 40位...コーナリングに苦しんだ.2 m前に見えていたはずの前の人が,コーナーを過ぎると5 mくらい離されている...を繰り返した結果.
 舗装だから重めのギア...と思って少し重すぎるギアに入れてしまい,スタートダッシュで出遅れる.するすると順位を下げて40位くらい.しかし後ろからまくるのは慣れているので,大丈夫だろ...うと思ったら抜くところが意外とない.というか抜くのに脚を使いすぎる.全日本だからだろうか,みんな速い.ちょっとペースを落としてついていく作戦に切り替えた.というのは,徹底して5分パワーを鍛えてきた以上,競技場セクションで脚を使ったあとであっても,V字キャンバーで降りて数人抜き,その後突き放せる自信があったから.作戦はハマり,一気に5人程度抜き去ってこの時点で30位前後.

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パックで走るならたまに後ろで休んだ方がいいんだろうか...
Photo by 高校の友人

 パックで小競り合いを繰り返しながら3周目?の芝→舗装路切り替わりでアタック...に失敗.後輪を滑らせて落車,パックから脱落.試走でもここ転ぶってわかってたのに...転ばないようにアタックしたつもりだったのに...しかしこれが今持てる精神的余裕だったということ.そしてその後もテクニカルなコーナーで精彩を欠いて一気に順位を落としたが,そんな私に森さんとサイモンさんがすんごい応援をしてくれた.この精神的なリカバリーが本当に大きくて,ここで追走モードに切り替えられた.「コーナーが下手なら直線で踏めばいいじゃない」とは有名な言葉だが,いつも通りその作戦を実行するのが今の自分にできる精いっぱい.競技場に入る舗装路で後続を振り切って,独走で前を追う.次第に集中力を取り戻して,関西の人たちの声援にもちゃんと返事をしながらペースを徐々に上げていく.このあたりは本当に楽しかった.応援に来てくれていた高校の友人に頼んでいたラップタイム計測とセルフ80 %判定を聞きながら,安全圏で残り2周回に入...ろうとしたころに前方から断続的な笛の音.集団落車でピットイン?あれ,足切りやん,なんで?...終戦.80 %以前に先頭のラップが迫っていたようだ.←後日追記;普通に計算方法が間違っていた.ちゃんとルールを意識してなかったのが悪い...

考察

・もう少し上に行きたい...と毎度言っているが,その失敗をしてしまうところを含めて今の実力ということ.

・サポートがいてくれると精神的な安定感が桁違い.

・「降りたほうが速い」は,「前に人がいたら」という前提を含んでいる.一人なら乗った方が楽なので,トータルで見て速い.ただしそれができるかどうかは別問題なので,山で修行を積む必要がある.

・あてぎきと後輪で曲がる感覚を強化する必要がある.

・ラップタイムを教えてくれる人がいるのは非常に大きい.

・顔を上げて前を見ながら走り,前に人がいるなら無駄な加速をしない.

・夏に徹底して5分パワーを鍛えるアプローチは悪くなかった.去年の体力ではもっと後ろにいたとは思う.しかし,これは「VO2max」と「VO2maxパワー(L5)」を混同した上での決断だったので間違っていた.そして,上位選手には完全にFTP負けしている.さらに,MTBの量を増やしてオフロード経験値も上げるべきだった.単一の目標を掲げるのではなく,複数の目標を立ててバランスよくトレーニングをするべきだった.

結言

 初めての全日本選手権.目標は達成できなかったし終わった後は悔しくて仕方なかったけれど,冷静に振り返ると後悔はほとんどない,学ぶところが多い良いレースだった.

 友人知人もたくさん来てくれて,そういう意味でもいい時間を過ごせたように思っている.

 関東のレースを走ると,Childrenとチェリーパイが恋しくなるものです.
 次戦は来週の関西CX信太山に出ます.

参考(周囲の人々の動向)

 キヌさんと加藤さんは18きっぷで会場入り,前夜も()していたそうだ.学生にふさわしいムーブはそっちだよな,と私もかなり迷ったが,前述のように言い訳の許されないレースだったので新幹線とホテルに課金した.QOLはとても高かった.
 岸くんはU23で頑張っていた.すんごく大きな飛行機用の輪行袋を使っていた.
 川村さんは速かった.今年こそ1回は勝つ!と意気込んでいたけれど,なかなか厳しそうだ...
 土曜にはコッシーさんがSSCXで優勝していた.輪行中にYoutubeで見ていたけれど,ちょっとウルっと来た.

 

21-22関西CX#3烏丸半島C1レースレポート

寒くなってきましたね⛄。衣川です。

立山室堂は今朝-10℃、積雪110㎝のようです。今年は例年より雪が多い予報がでており山が楽しみですね。

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11月24日朝8時の室堂

さて、雪ではなく前日に雨がたくさん降った関西シクロクロス烏丸半島のレースレポートです。

 

リザルト

C1 8位/61人出走(13%) +4'38"

ラップタイム(ラップタイム順位)

st. loop+2周 20'32", 10'19"(6), 10'42"(15), 10'44"(12), 10'18"(8)

 

㊗最高順位%!シングルリザルト!。重い泥のパワーコースにアドバンテージがあった。キャンバーセクションは乾いていて、テクニカルな部分で差がつきにくかったのも今の自分には有利に働いた。笛木と加藤に勝てて嬉しい。

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気温上昇でめちゃくちゃ重くなった泥



機材

CX KONA

前輪 ZONDA+チューブレスノーマルシラク(チューブイン):1.75Bar

後輪 DURAチューブラーC35+DUGASTノーマル:1.75Bar

靴 XC7+登山用surfaceの青中敷き

コース内でリム打ちしそうな箇所は皆無だったので前輪はチューブインシラク。前輪のチューブラーホイールはセミスリックなのでやめておいた。前後輪とも1.75Bar。今まで試走時に空気圧を計ったままだったが、お昼の気温上昇で出走自に0.1Bar程度上がることが判明し、直前にも空気圧調整するようになった。

なお、後輪はバルブにリムセメントがついてしまったせいで、ペンチでしか開け閉めできずめんどくさい。DUGASTは周りから「しなやかですごくいいらしいですね」と言われるおかげで、すごくいい気がする(わかってない)。

靴の中敷きについては、笛木がなかじき屋の中敷きがすごくいいと言っていたので、手持ちの中敷きの中で一番いい登山用のを入れた。下山時には足裏のアーチを支えてくれて歩きやすいが、シクロでどうかと言われると分からない。まあ良い順位だったので良いのかもしれない。

 

試走とウォーミングアップ

日曜日のJCXとその試走で20周近くは走っていたので、コースの概要や細かな凹凸も覚えていた。ただ泥が厄介で、どのラインを走るのが良いか最後まで分からない区間もあった。急登区間を登ろうと昼試走で7回くらいチャレンジしたが、登れなかったので本番は全部走った。コッシ―さんや川村さん、堀川君は登れていたので、人間的に不可能な場所ではない。時間があれば登れるまで練習したかった。

ウォーミングアップは30分ほど草津ナイトレースのコース(烏丸半島の周り)をそれなりの強度でぐるぐる走った。何が最適なアップなのか模索中。とりあえずアップしないとレース中に脚が攣ることはわかった。

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ラン二ングになった急登区間。乗れるなら乗りたかった。

レースレポート

スタート

3列目。スタートの上手いコッシ―さんの後ろに並んだ。ホームストレートから重い泥なので、気負わずにスタートできた。美山、野辺山とスタート直後に落車して散々だったので、少し慎重になった。1コーナーは15番手くらいで突入。

 

序盤

試走では乗れた泥が気温上昇で異常に重くなっており、途中から担ぐことになった。乗るか担ぐかの判断が一瞬遅れ5~7人くらいに抜かれた。試走でできていたからと言って、本番も同じようにと固執してはいけない。柔軟に対応したい。

この時は「うーん、いつも通り20~30位に納まるのか…」と思っていた。

 

中盤~後半

泥が重いおかげでコーナーは轍に合わせれば勝手に曲がってくれた。ストレートはギアと脚と重い泥がマッチしたのか気持ちよく踏むことができ、ぐんぐん抜かしていった。泥区間で笛木、加藤をパスし、村田さんも追いこし、一時は川村さんに次ぐ6位まであがった。

ただ村田さんはやはり上手く、少しずつコーナーで離されていった。そうしているうちにシマノレーシングの木村キャプテンも上がってきて、こっちはこっちでストレートでどんどん離されていく。木村キャプテンが序盤の泥区間も全乗りしていたので、真似して乗ろうとしたが泥で空転するだけだった。

泥を乗ったり担いだり中途半端なことをしていたら、離れていた笛木も見え始めた。最終周はギアを一枚あげ(物理)、しっかり踏むようにしたら差を広げることができた。当然だがケイデンスを変えずにギアを上げると速くなる。クリートトラブルでガチャガチャしてる木村キャプテンを抜き、最後まで踏んでゴール。

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前を走る木村キャプテン。フラットがめっちゃ速かった。

おわりに

ここ何戦か不完全燃焼なレースが続いたので、久しぶりに爽やかな気分でレースを終えることができた。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のように。

たくさん応援していただきありがとうございました。写真もありがとうございます。面白いレースができるように精進します。

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雑記

戻ってきた井上

今の世代のKUCCシクロの流れを作った井上が関西に戻ってきた!ここ数レースは某企業のブラック部署で削り取られた脚のリハビリをしてる。いるだけで盛り上がるので戻ってきてくれて嬉しい。

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井上
C2のレース

C2ではOBの稲益さんが2位で昇格!マキノからC1で戦うことになる。

戸上もバイト先の店長(きゅうべえの岩崎店長)をゴール直前で刺し、5位でゴール。安定して上手い。あと一押しでC1に上がれそう。

日曜日のレースで脚が攣って動けなくなり地面に転がっていた大林は、その記憶がこびりついているのか、余裕のない走りをしていた。

久しぶりのセトはいつも通りテールに近い場所を守って走っていた。周りが押すなかテクニックで乗車していくセトはマスターカテゴリを走る選手のようだった。

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脚が攣って動けなくなる大林(日曜のレース中)

 

次は堺浜、そしてマキノです!マキノは2018年のように大量降雪で雪地獄になってほしいなあ。

 

21-22 JCX UCI びわこグランプリ ME

 ぼちぼち修論を書こうとPCを開いて,気が付いたらレースレポート編集画面にいました.レース翌日は頭が働きませんね.笛木です.

 さて,昨日は松井00さん監修のコースで「UCI琵琶湖グランプリ」に出場してきました.楽しいコースをありがとうございました.同じ会場で行われる明日のカンクロ烏丸半島も,泥遊びが楽しみです.

 さて,なんと今回は京大自転車競技部の車に便乗させていただき,いつものようにスペアホイールをカタツムリパッキングすることなく会場入りできました.ちなみにキヌさんは前日に90km走り,当日はホイールを背負って自走で会場入り,巨大キャンバーを力で押し切る走りの後は山中の罠を確認してから帰宅したそうです.ああいう強さが欲しいものです.

リザルト

21位(-2Lap, 26 %)

賞金獲るぞ!と思ってモチベーションは高かったのだが,-2Lapの先頭というなんとも悔しい結果.しばらくパックで走らせて(後ろで勉強させて)もらった小坂正則選手は-1Lapの20位,足切りにあう直前に爆速で抜かれた38番の選手は完走.登りキャンバーの失速や中盤の体力切れの積み重ねで切られたという印象.練習が足りない.

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ひとつひとつのコーナーのこなしが勉強になった.
Photo by TAMOさん
機材紹介

Eddy merckx eeklo 70

 こだわりはMTB然とした60 mmのステム.関東のレースではほぼアドバンテージがない(何なら空力悪そう)けれど,クルクル回る関西ではとても走りやすい.

メイガヤ特製TUホイール + Chellenge grifo(F 1.35 bar, R 1.4 bar)

 なけなしのバイト代をはたいてTUホイールを導入.ちなみにi9のハブがめちゃめちゃよく進む.替えのTLホイールを毎度輸送しなければならないのが玉に大きな瑕.空気圧は直前まで迷ったけれど,ミスしないのが一番速いのでキャンバーでの安定性を重視していつもより0.1 bar低めに.

SUPACAZのバーテープ(メイガヤサポート←自費)

 めっちゃ握りやすい.転んでもあんまり破れない.安くはないけど,長持ちするという点でコスパはかなり良いと思う.

なかじきやのカスタムインソール

 JCX#1取手の後に筋挫傷をやらかして,体の使い方を考え直す一環で導入.偏平足かつ指が長い私に合わせて作ってくれて,シューズと足の一体感が格段に増して疲れにくくなった.左右で1万円ちょいと安くはないけれど,整骨院に通うよりはずっと安く,アフターメンテナンスも柔軟に対応してくれて良い買い物だった.

ROCKBROSのグローブ

 アリエクで1000円.ウェア類は安物をガシガシ洗って使うのがベストだと思っている.

ヘルメットキャップ

 アリエクで100円.汗を吸ってくれて快適.

 

レース運び

 ゼッケンは24番の3列目出走.グリッドは選択の余地なく右端だったが,選べるならどこが正解だったのだろう.真ん中かしら.

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Photo by あきひこさん

 ガラパさんのMC×BGMのChildrenという最高にリラックスできるシチュエーションでUCIレースに臨むことができたおかげで,今シーズン初めてクリートキャッチに成功した.とはいえケガで乗り込めていないのもあってスタートダッシュで出遅れた.しかしおかげで落車に巻き込まれずに最初のキャンバーに入り,いち早く降車担ぎで15位くらいに浮上.しかしJCXの1周目はカンクロの比じゃなく爆速なので心拍の急上昇に体がついていかず,20位前後までじりじり後退.

 そのまま数名でパックになり,キャンバー前の位置取り争いで徐々に消耗.ただし巨大キャンバーはリスク低減全降車と決めていたので,勢いを殺さないラン担ぎでアドバンテージを得た.2つ目のキャンバーくらいは乗ろうと思って小坂(父)選手を巻き込んでしまったのは申し訳なかった.レーススピードで乗車は高リスクと判断してここも以後は降車したが,後ろに人がいないときくらいはトライすればよかった.キヌさんが昔言っていた,「降りたほうがその場面では速くても,長い目で見て上に上がりたかったらレース中のチャレンジにも意味がある」という言葉は深い.事実,私より上の順位の人は,巨大キャンバーも乗車でこなしていく人ばかりだった.担ぎランはKUCCの伝統芸能の一つだが,そろそろ卒業する努力が必要そうだ.

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自転車を担ぐ男性
Photo by あきひこさん

 5周目くらいで後ろの岸くんや加藤さんが見えてきてちょっと焦り,スイッチが入ってテーブルトップの直線で踏みまくる.最近の良くないところは中盤で休憩してしまうことである.空力を気にして,独走はコスパが悪いよなぁ...と思って人に追いつくor追い付かれることを期待してしまう.足切りのあるレースでこれをやると,まだ全然脚ありますけど?っていう状態で降ろされてしまう.もともと終盤のラップタイムがどんどん速くなる傾向にあるので,精神的スイッチを早めに入れる癖をつけたいところ.
 その後爆踏みの甲斐あって前の選手に追いついたところで,38番の選手が前方に弾丸射出していった.追いかけるも,到底追い付くスピードではなくダウン(プロ選手だったらしい).その後ほどなくして足切り,不完全燃焼終了.

その後

 巨匠に身に余る労いをいただいてびっくりした.精進します.
 レース前にアップローラーを貸してくれて,チャリの調子を診て脚にアップオイルまで塗ってくれたAXISの人にお礼を言いに行き,岸くんと談笑してレース終了.帰りの車内でキヌさんがキャンバーを登る動画を見て盛り上がった.

おわりに

 あとちょっとで足切りに遭い,あとちょっとのところで賞金を逃した.これものちのち良いモチベーションになるはずなのでプラスにとらえて,全日本では30位以内を狙いたい(現実的+若干ストレッチの目標設定).
 岸くんも加古川で勝ったことだし,周囲の方々にそろそろ結果で恩返ししないとなあという気持ちである.
 応援&サポートありがとうございました.

21-22関西CX#2美山C1レースレポート

オフシーズンの間に、自分がブログを書いていたことすら忘れてしまっていた加藤です。五條吉野川、富田林に続いて今季のシクロクロスレースははや三戦目ですが、美山を今季のレースレポートこと始めといたします。

 

出走するのが3回目の美山ですが、なんと今年は美山らしからぬ(?)完全ドライ!

始発輪行に成功(猪とぶつかった影響で遅延したが)し、駅からルンルンで11km走って会場入りし(吐血)、ばっちり朝試走昼試走かましたおかげでスムーズに走ることができて試走の大切さを再認識しました。

今回KUCCから出走するのは3人だけ(+川村さん、稲益さん)と少し寂しくもありましたが、次週、私たちが野辺山に行っている間に加古川に若い人が出るとかいう話も聞いていて、やはり老害がのさばっている場所には来にくいのかなと思いしみじみします。ただ、現在毎戦出ている面子は全員就職するので、新陳代謝に期待したいところです。

 

リザルト

16位/45人出走(35%)+3:32

ラップタイム(ラップタイム順位)

st. loop+2周 14:15(14), 6:09(13), 6:09(12), 6:34(36), 6:14(16), 6:19(17), 6:26(25), 6:20(17), 6:19(21)

 

機材

フレーム Ridley X-trail carbon

ホイール XTR TL

タイヤ F: Panaracer ALBIT TL 1.85bar(朝試走前)

R: Panaracer ALBIT TL 1.88bar(朝試走前)

←朝試走前の空気圧を小数第二位まで書いても意味ないんよね。スタート前の値を記録しましょう。

今季はPanaracer のPRパートナーに選ばれ昨年のTwitterでのプレゼント企画で当選したPanaracer ALBITを使っています。ノブが高く、グリップがありそうなのでマッドコンディションでは重宝しそうですが、高速コースでは抵抗が大きいので、serac edge などとの併用を考えています。

 

コンディション

ドライ 気温高め

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周りの選手たちよりも腰周りが太い気がするが…
Photo by 稲益さん

レース展開

12番ゼッケンで2列目スタート。抜きどころが多いコースではないのでスタートで10番以内に入ることを意識していた。スタートはうまくいき、8番手で山セクションに入った。前を走る福田選手が抜けそうだったので抜こうと試みたが、絶妙なライン取りでなかなか抜けず、抜くのに足を削られた。これがベテランのシクロクロス的駆け引きなのだなぁと走りながら感じた。ちなみに、最終周回でも福田選手をなんとか抜いてゴールしたが、全く同じことを再度感じた。

7番手くらいで1周目を終え、あとはミスなく冷静に自分のリズムで走っていこうと言い聞かせていたが、2周目のガタガタダウンでチェーンを落としてしまい、6,7人に抜かれた。その後は14番手で淡々とイーブンペースで走っていたが、順位を上げられず、シングルリザルトを獲りたい焦りもあったのか、5周目のV字の登りきって反転して下るところで踏み込みが甘く、派手に転落+チェーンを落としてしまった。落車でリズムが崩れ、それ以上攻めることもできずに16位でゴールした。

 

振り返り

・根っこを越えるところで、試走では外側一択だと思っていたのにレース中に内側が良さそう!と思ってずっと内側を走っていたが、内側は別に良くなかった。試走無視ダメ。絶対。

・昨季フロントシングルでチェーンが落ちまくった対策として今季は46/36のダブルで臨んでいるが、(落車は仕方ないとして)ガタガタでチェーンを落としてしまった。ギアが変わりきっていない状態で振動を受けて外れてしまったのではないかと思うが、確証はないので困る。

・タイヤの空気圧と仲良くなりたい。これまで、試走の前に1.8-1.9 barにしてなんとなく走っていたが、正直何もわかっていないので、空気圧を調節しながら走ってみたらバイクの挙動についても理解が深まるかも?

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美山名物:電車輪行下山駅まで11kmマンのことを全く考慮しない大きな野菜たち
Photo by キヌサン

次戦は野辺山2days遠征です。今年は全日本選手権に出ることを目指しているので、非常に重要なレースではありますが、久しぶりに会うKUCC部員や野辺山の雰囲気をとことん楽しみたいと思っています。

応援、撮影、運営、選手の皆様、ありがとうございました。

メモリアルCX レースレポート

すくみずログで褒められて調子に乗っている笛木16です.

メモリアルクロス(120分耐久ソロ)に参加してきました.

KUCC現役は私だけ,午後は川村さんとデュエットのレースになりました.

リザルト

 今回の目標は「川村さんに勝つ」だった.

 KUCC現役,耐久レースなら若さで押し切れるのではないか?と.

 結果は4スティントで1勝3敗,フィジカルの差を痛感した2位.合計で1分程度ついたタイム差はほとんど午前中のものだったので,ペーシングが今後の課題と言える.

 概要

 リザルトの補足のために簡単に記すと,今年(といってもその前を知らないが)のメモリアルクロス120分耐久は30分×4スティント.午前と午後に2本ずつ行われた.詳しい説明はすくみずログを参照されたい.

試走&朝の準備

 コースを覚えるのは難しくなく,前日試走は軽く流すにとどめた.

 当日試走はウォーミングアップを兼ねて4-5周ほど.前日までの雨も予想通りかなり乾いており,走りやすくなっていた.一方でコーナーは泥っぽくなっていて,速度コントロールが問われる感じだった.

 また今回は,数年前に(ツアーで)モンベルからサポートを頂いたソロテントを張ってみた.輪行袋を被って着替える必要もなくなり,風もしのげて非常にQOLが高かった.

第1スティント

 第1スティントだけは「勝手にシード」してもらって最前列からのスタート.初めて最前列で走った.川村さんとかストラーダの篁さんとか織田さんがグイグイ踏んでいって,貧脚の私はソッコー後ろへ.

 とはいえこれはいつもの展開,落ち着いて追いかける.ほどなくして川村さん,私,けーなかさん等でパックになった.ペースがわからなかったのか牽制し合っていたのか,ゆるゆる回して喋りながら走った.

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のんびり走る場面も多かった(これは第3スティント).photo by 野中ヒデトさん

 これでいいんか?うーん,午後で勝負すればいいかと思っていたら,川村さんが3周目くらいで抜け出す.追いかけるが,速い.ああ今日は勝てるかと思っていたけど無理か,フィジカルが違うわ,と.耐久なら勝てるとかそういうことじゃねンだわ,と.午後で勝負なんて甘っちょろいことを考えたのが浅はかだった.

 ここで(諦めて)練習モードに切り替えて,コーナリングやライン取りを意識しながら残りをこなす.ずっと2位だったが,最後ボケっと走ってたら織田さんに刺されて3着でフィニッシュ.終わってすぐウイダーを半分摂取.

第2スティント

 第1スティント後20-30分ですぐに第2スティント.ここからはスタート位置は早い者勝ちで,ゆっくり行ったらもうかなり埋まっていた.川村さんはさらにゆっくり来たようで,最後尾くらいのスタートだったらしい(後日談).ぜんぜん来ないのでDNFか??とか勝手に思っていたが,2周目くらいで爆速で追い付いてきてビビった.これが王者の余裕ってやつですかね.どう考えても遅い,親子シケインの低い方選んで跳んでたし.

 実は2周目の記憶はほとんどない.キャンバーセクションのライン取りを,川村さんを真似して斜めに変えたくらい.勝てないことがわかるとここまで萎えるのか.たぶん2着でゴール.終わってすぐにおにぎり1合とバナナ2本,プロテインクリーム玄米ブランウイダーの残りを摂取.

昼の空き時間

ラ・ムー観光.

第3スティント

 第2スティントが終わったのが10時半くらいで,13時に第3スティント.織田さんはスプリントにも出ていたようで,体力がすごい.

 実は第3スティントが一番楽しかった.川村さんの後ろについてずっと走っていた.この段階で累積タイム差は1分近くあってリザルトで勝てないのはわかっていたので,もうこれは楽しみにいくしかないだろうと.後先考えずに踏んでもいいし,失敗を恐れずひたすら彼のラインをトレースしてもよい.バイクの倒し方も真似してみた.ジオメトリも体重も違う以上真似してハマるわけでもないが,勉強にはなった.

 周回を重ねても意外と千切られず,30秒程度を残して7周目に突入.せっかくだからと勝負することを決意.ゴールスプリントにはなるだろう.引いてもらい続けるのも格好悪いので前に出...させてくれない.やっぱフィジカルの差がすごい.

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ちょっとしたコーナーとかでもじりじり離されるから,追い付くのに必死.


 後ろから様子を窺っていたところで,川村さんがスリップ.ギアをあと1枚落としておけば刺せた...が失敗.次はどこで刺そうかな,とずっと前を伺いながら,後ろで脚を温存する.川村さんは肩幅があるから,後ろはとても楽である.しかし川村さんは強いので,やっぱり前には出られない.シケイン後のうずまきセクションでちょっと離されて,踏み直し追いついて,ステップに差し掛かる.川村さんは跳べるが僕は降りるので,実は毎周回ここで差を広げられていた.しかしこのタイミングで,川村さんが前転落車(何があったんだろう).

 

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左端が川村さん.顔面デュクシの瞬間.


 あららと思いながら追い抜いて,そのままゴール.実力で勝ったわけでもなく,しかし観客はよくやったと言ってくれてしまうので,なんとも言えない気持ちであった.こういう下剋上が起こってしまうのも,シクロクロスという競技の性格なんでしょうか.結果はともかく,この駆け引きは本当に楽しかった.

第4スティント

 引いてもらってばかりでは格好悪いなあということで,序盤は私が前を引く.やっぱり前はしんどい.疲れが出てきたのか中盤で川村さんに前を許し,その後は数秒の差でずっと追いかける.途中何度も追いついたけど,そのたびにちょっとしたところ(シケインとかコーナーとか)で再度離される.終盤は8秒まで差を広げられ,2位でフィニッシュ.踏み直すフィジカルがなかっただけといえばそれまでだけど,細かいコーナーの速度域で差がついていたのもまた事実.

まとめ

 これで私の初シーズンは終了です.どっぷりCXの沼に引きずり込まれました.

 今回の川村さんに勝つという目標を達成したかと言われると,うーん,そもそも目標が間違っていましたね.フィジカルが違う.リザルトで仮に勝っても,たぶん全部引いてもらっていたはず.曰く「スマートトレーナーは換金性が高いから,適当に買っても大丈夫」だそうなので,バイト頑張ります.あと修論の進捗を夏の間に産んでおきます.

 ともあれ,今回はとてもいい練習になりました.あとは,けーなかさんとかいろんな人と話して仲良くなれたのが良かったと思っています.競技を突き詰めるだけじゃなくて,KUCC以外の人とたくさん関われるのもシクロクロスの魅力の一つでしょう.